1年半をかけて綴ってきた『甘い生活』の中で、今年になるまでこの恋人たちは、胎動の気配さえなかった。
知念さんに決定稿を提出するギリギリになって、突如生まれてきた“ロミオとジュリエットを出す”という発想。
この時期になって、そんな賭けに…迷ったあたしを押してくれたのが、ゆかぞうとヤス君という存在でした。
いい出逢いとは、ものごとを良き方へ導いてくれるものなのですね。
若い二人の俳優は、そのきれいな情熱で、物語にも稽古場にも、清らかな輪郭を与えてくれました。
…無茶なお願いを引き受けてくれた二人の、オファーの時の嬉しそうな声が…忘れられません。