いつの頃からか、白金先生の登場シーンで二階堂さんはググググッとあたしに近づいて来るようになった。
なんで?と思ったら、小糠雨のせいでメガネが濡れて、雪子と葉子をすぐに判別できないからだと分かった。
席に座って両袖でメガネを拭いたり、街でもらった山のようなティッシュで顔を拭おうとしたり、
愛用のカバンは紙袋だし、当のメガネはユルユルだし…頭に描いたジョーンズ先生は、
職人二階堂の小ワザですっかりぼくとつに変身し、それが、雪子という女も作ってくれた。