フランク・カドガン・カウパー つれなき乙女

この絵はけっこう好き。

芥子の柄のドレスが
野原から生まれ出でたよう…。

また芥子というのがなんとも意味深。
麻薬的な誘惑。

この昏睡しているような男の姿に反して、
艶やかに輝く乙女の二の腕の白さ。

乱れた髪を巻きなおして・・・

あでやかに漂う、“毒” ですな。








 つれなき美女 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス

騎士に巻きつく
長い髪。。。

あどけなく
頼りなげな
切迫した瞳

誘うくちびる

縋りきって
預けきった
無防備な素足


すごく英国絵画っぽい
この色調

ゆえによけいに
じんわりと迫ってくる
湿った情感


この騎士、ハンサム

だけど
次の瞬間には
美女のくちびるを
すくい取っているんだろうな









 アーサー・ヒュース 感謝のない美しき乙女

乙女の後ろで引き止める古代からの亡霊たち。やめろ!同じ轍を踏むな!
はかなげな風情の乙女の首には、蛇の首飾り。魅入られた騎士の胸にも、絡みつく蛇の模様。








 ウォルター・クレイン La Belle Dame Sans Merci

 ひたすらこのDameの顔が怖い。なんか白い。馬も白い。行く先に浮かぶ三日月も白い。…なんか怖い。





しかし、同じテーマでこんなにも切り取り方が違うのです。
ついでに言うなら、タイトルの訳し方も全部違うのが、作家への敬意でしょうかね。
で、もう一度ディクシー卿の絵に戻ってみると、いかに透明な感じかよくわかりますヨー。