<Day By Day>

10月18日(土)
あかしやの金と赤とがちるぞえな




2003年もすっかり秋、でございますねぇ。
“ R 's cup of tea ”ということで、お気に入りの本のご紹介なぞ、
致したいと思います。

わたくし、
子供の頃から本が大好きな上に、生来がパラノイア気質(?)なので、
一冊にハマると、同じワールドの本を買い集める習性がございまして。。。
部屋には、“ R 's collection ”と銘打った本棚があります。

その中の、“ 女優モノ ”というカテゴリーから、
とびきりスペシャルな1冊を、ご紹介いたしましょう。

その名も『女優の条件』でございます。
この本に出逢えてヨカッター!
と、心底思える、
わたくしが自信を持ってオススメ出来るお話です。








女優の条件
オリヴィア・ゴールドスミス著

角川文庫
上・下巻 各1000円

生まれた場所も育った環境も、まったく違う三人の女が、
ハリウッド女優として“時のスター”となったのち、
それぞれの結末に行き着くまでの、長い長いドラマ。
原題の“ Flavor of the Month ”を直訳すると〈今月のおすすめ〉。
そこから、一時的な流行、時の人、といった意味で用いられる。


とは、訳者あとがきからの抜粋。
あ、ちなみに上の写真は、あたしが勝手に作った画像で、

本の表紙じゃないです、悪しからず。。。



とにかく、この三人の女たちが、すこぶる魅力的なのです。


黒髪のジェーン
ホワイトブロンドのシャーリーン
赤毛のライラ


ジェーンが、この本のヒロインです。
ブロードウェイの小劇場に立っている、知的で感受性豊かな女優です。
誰もが認める卓越した演技力を持っているのですが、
オフ・ブロードウェイからステップアップして行く事が、
どうしても出来ない。
それは、ある理由のせいです。
人としては馬鹿バカしい、けれど、女優としては致命的な、
ある理由があるのです。


シャーリーンは、テキサスの田舎町に住む女の子です。
その素晴らしい美貌ゆえ、
高校の女友達から総スカンを喰らいながら、
その理由に思い到れないほど、純情でやさしい心の持ち主です。
父と弟と共に、汚いトレーラーハウス暮らしをしている彼女の未来は、
決して幸せとは言えないまま、
この町で埋もれて行くはずでした。
ある、不幸な事件が起こるまでは。。。



ライラは、大スターの両親を持つ、
ハリウッドのサラブレッドです。
華やかな美貌と、圧倒的な存在感に、完璧なセンスさえ持ち併せた、
生まれながらのスター。
しかし、母親は娘のデビューを頑なに拒んでいます。
互いに気位高く、炎のように激しい気性の母と娘の間には、
女優のエゴという、どうしようもない確執が横たわっています。
17才とは思えぬ狡智さで、
彼女は大スターへの一歩を、自力で踏み出し始めます。








西洋人の書く登場人物は、いつもスケールが大きいなぁ、と感心します。
ヒロインたりとも、決して天使のような人物像にはしない。
仰天エピソードを随所にまぶして、
むしろ初めの内は、共感出来ないわぁ〜、と思ってしまうほど、
冷酷かつ細密に、欠点を暴き出していく。

でも、その、
それぞれのパーソナリティならではの、のたうち回り様が、
いつしか読む者を、その世界にグイグイと引っ張っていく牽引力になるのですネ。

それでいて生々しくないのは、
翻訳というフィルターが間に入っているせいなのか、
もともと人物に思い入れをせずに書かれてあるからなのか、
よく分かりませんが、
日本の作家のように、妙に生理的な湿っぽさがないところが、
かえって物語世界に没入出来てよいデス。



さて、この三人のワケアリな女達は、
それぞれに、壮絶な方法で過去を断ち切って、
運命の糸に引かれるまま、ハリウッドまでたどり着くのです。
その断ち切り方たるや、これぞ小説の醍醐味!


シャーリーンの場合は、
不可抗力で運命が変わってしまいます。
野心も、闘争心も持ち合わせていないので、
いきなり世間の荒波の渦に放り出されて、ひたすら流されて行く〜。
善良な上に美貌の娘には、救いの神も表れるのですが、
幸も不幸も、棚から落ちて来る人生です。
でも、彼女の抱える事になってしまった秘密は、
あまりにも大きく、重いものなのです。



ジェーンは、まあ、スゴイんです、この人。
こんなヒロイン見たことないよー、って感じで、
自力で這い上がって来るのですが、その方法がハンパじゃない。
究極の過激さです。
普通はなかなか出来ない、そんな選択をしてまで、
女なら誰もが持っている闇を、葬り去ってしまうのです。。。
ゆえにこれ又、
あまりにも大きな秘密となってしまうのです。


その手のどん底とは無縁に、
ひたすら女王の道をばく進して行く人が、ライラ。
邪魔ものは、完膚なきまでに叩き潰す。
母親から、憎しみしか与えられなかった彼女は、
自分の存在価値を認めさせる事のみに、生きる人です。
母以上の大スターになって、
自分だけの王国を築く。
ライラの、怖い怖い闘いが始まります。



そうして、三人は出逢うことになります。
テレビの新番組に、揃って大抜擢されたのです。
そのドラマ『三人の旅』は、誰か一人が主役というわけではない、
“三人の個性的な美女たち”が活躍するストーリーです。


番組は、彼女達のフレッシュな魅力で大当たりしますが、
三羽ひと絡げ状態に、女王ライラが黙っているワケがありません。
皮肉な口撃ぐらいで、撮影も満足にこなせなくなってしまう、
赤子のようにイノセントなシャーリーンは、
ライラの敵ではありません。
目の上のたんコブは、才知に富んだジェーンです。
のろまなシャーリーンをかばってやる姿も又、神経を逆撫でします。




そうそう、“三人の個性的な美女たち”が活躍するテレビ番組、
と聞いて、思い当たる節はありませんか?
そうです。
70年代のメガヒット番組、
『〜地球最強の美女たち〜チャーリーズ・エンジェル』
コレコレ!



このイメージを借りているみたいです。

実際、今になっても映画化されるぐらいですからね、
女三人というのは、魅力のある組み合わせのようで、

女優サンを売り出す、画期的な番組だったようです。
あたしもハマりました、高校時代。
ちなみにあたしはケリーこと、黒髪のジャクリーン・スミスが好きだった〜。

さらに余談ですが、作者のオリヴィア・ゴールドスミスも、
実は、ジャクリーン・スミスがお気に入りだったんじゃないかナ?
と思える節が。
ジェーンの人柄や容姿が、なんとなくジャクリーンをイメージさせる上に、
シャーリーンに、スミスという名字を与えているのです。

ジャクリーン・スミス
シャーリーン・スミス
似てるでしョ?!




『三人の旅』の人気は上昇し続け、
彼女達は押しも押されもしない、スターになって行きます。
しかし、輝くスポットライトを浴びるほど、
秘密の影はその濃さを増して、
ジェーンとシャーリーンを脅かし続けます。


今や、アメリカの恋人となった彼女たち。
裏腹に、信じられる人も頼れる人も誰一人いない。
刻一刻と巨大になって行く、自分を取り巻くビッグマネーの渦に、
もはや抗うことは出来ません。
それでも抵抗するジェーン。
どうしようもなく流されて行くシャーリーン。
更に巨大な渦を望むライラ。

孤独の海で、必死に闘っている三人です。



そのあたり、ハリウッドという夢の都の内幕が、
エグイほど明らかにされていて、凄いんデス。

スターの作り方。
ハリウッド王国での生き方。
ハイエナたちの繰り出す錬金術。
目まぐるしく変わる、ハンターと獲物の関係。

オモシロイ。。。
100へぇ〜ぐらいイッちゃう!




ライラにとって、
テレビ業界での成功は、あくまで野望達成の第一段階にすぎません。
彼女の目標は、あくまで映画。
母の代表作『スター誕生』をリメイクして、
その主役を演じる為に、女優になったライラです。


折しも、その『スター誕生』再映画化の企画が持ち上がります。
ライラは、是が非でも勝ち取ろうとします。
しかし、
ヒロインに選ばれたのは、有ろう事かジェーンだったのです。
怒りと絶望で半狂乱に陥るライラ。。。


ジェーンは、ライラにとって、真の敵となりました。
邪魔者は、
完膚なきまでに叩き潰す・・・。







なにせ、舞台はハリウッドなので、
作中には、現実のスターたちも、実名でいっぱい登場します。
実名のまま、かなりな罵詈雑言の対象になっていたりもしマス。
いいみたい、そんなことしても、
アメリカでは。。。!
セレブ社会の規模が違うからなんでしょうかね、
有名人に悪口は、コーヒーにクリープぐらいのモンらしいです。
って古いヨ、例えが。

面白いのは、本国での初版が、たぶん95年ぐらいなので、
取り上げられている“ホットなスター”が、
今とはだいぶ違う顔ぶれなことです。

ステキなカップルとして顔を出すのが、
ウォーレン・ビーティとアネット・ベニングだったり、
カート・ラッセルとゴールディ・ホーンだったりしてます。

逆に、失敗組として、
デミ・ムーアやミシェル・ファイファー、ロバート・レッドフォードなどなど。
今現在は、凄いセレブなのに。。。


イイ男の代表は、どうやらマイケル・ダグラスのようです。

もしかすると、作者の好みの反映かもしれないケド。


そして、
ライラの母親の代表作『スター誕生』というタイトルも、
あれれ?と思いませんか。
実際に『スタア誕生』という映画がありますよネ。
ジュディ・ガーランドの主演で有名な、1954年の作品です。
原題は『 A star is Born 』。
作者オリヴィア・ゴールドスミスは『 Birth of a Star 』として、
翻訳では『スタア』を『スター』に置き換えたのですネ。



ジュディ・ガーランドは、
不朽の名作『オズの魔法使い』のドロシーとして、
世界的に有名になった子役スターでした。
当時のハリウッドでは、
児童福祉法などという概念はなかったので、
眠気覚ましに覚醒剤を与え、
撮影が終わると睡眠薬を飲ませる、という、
ほとんど児童虐待のような事をして、
ジュディに仕事をさせていました。
おかげですっかり薬中毒になった彼女は、
精神的にボロボロになりながらも、芸能社会でしか生きられず、
激しい浮き沈みのスター人生を送ることになります。
その何度目かのカムバック作品が、
『スタア誕生』です。



作中の『スター誕生』は、
ライラの母テレサ・オドネルの、

不世出の名作という位置付けになっていますが、

ジュディ・ガーランドの『スタア誕生』は、
興業的には失敗作でした。。。


このジュディ・ガーランドには、ライザ・ミネリという娘がいます。
ジュディは、50才を前にして急死していますが、
晩年、大スターになった娘に嫉妬して、荒れ狂ったと言われています。
ライザ・・・ライラ。
作者の書いた、ライラの親子関係は、
この、アメリカ人なら誰もが知っている、
ジュディ/ライザ母子を、デフォルメしたもののようです。





全てを清算して、ハリウッドまでやって来たジェーンにとっても、
映画出演は目標です。
オフ・ブロードウェイ時代には、
批評家に絶賛され、オビー賞も獲ったジェーンは、
女優として、きちんと芝居の出来る場を求めていました。
古典の焼付けなど当たらない、と引き止めるエージェントを尻目に、
『スター誕生』のロケ現場、
サンフランシスコへと旅立ちます。


時を同じくして、エミー賞のノミネートが発表されます。
主演女優賞の候補者三人は、なんと全員が同じ番組の出演者・・・。
ジェーン、ライラ、シャーリーンでした。


『三人の旅』がシーズンオフに入った今、
『スター誕生』のクランク・インと共に、
ジェーンには、プロフェッショナルな女優という、
新しいイメージが付き始めています。
シャーリーンはシャーリーンで、
エージェントの命令で、嫌々録音させられたCDがヒットを飛ばし、
今やアメリカのアイドルとなっていました。


『スター誕生』に主演するものだと思っていたライラは、
今シーズンの映画出演のオファーを、全て断っていました。
エミー賞を前に、まったくのオフとなってしまった今、
他の二人の活躍は危機です。
ライラは、何としてでも、主演女優賞を勝ち取る決意をします。
どんな手段を使ってでも。。。


『三人の旅』の監督、マーティ・ディジェナーロウを篭絡すると、
ほどなくしてライラは、
こっそりと、場末の探偵事務所に入って行きました。




と、ここまでは、三人を中心に進めて来ましたが、
当然の事ながら、この大河ドラマには、

すでに数え切れない程の、たくさんの人々が登場しています。
絡み合い、もつれあう欲望の輪舞。。。

Rich & Fames 。
この街では、金の無いところには、名誉もありません。
ビッグマネーを動かす者にしか与えられない、勝者の勲章なのです。







ここで、『女優の条件』に生きる人々をご紹介。



ジェーンのNY時代を彩った、二人の男。

彼女を捨てた、劇作家のサム。
彼女が、あのとてつもない選択をするキッカケになった、永遠の恋人。。。
彼は、『スター誕生』と共に、再びジェーンの人生に絡んで来ます。


ジェーンの魂を、唯一真心から愛してくれた、劇団仲間のニール。
後に、この物語のジョーカーとして、
全米にその名を記憶される事になります。


シャーリーンの運命の友。

シャーリーンの弟、ディーン。
暗い秘密を分かち合い、心から姉を愛する、天使のような青年。
シャーリーンの人生は、ディーン無しでは有り得ません。


ドウブ。
故郷を追われた姉弟を拾って、LAまでの道連れになってくれた初老の詐欺師。
数年後に、シャーリーンは彼によって、人生最大の危難を救われます。



ライラに狂った二人。

ライラの母親、テレサ・オドネル。
ハリウッドの一時代を築いた、過去の大スター。
しかしその名は、世紀のスキャンダルの元凶として、
これも又、その後長く、人々の記憶に刻まれる事になって行くのでしょう・・・。


『三人の旅』の監督、マーティ・ディジェナーロウ。
この、初のテレビドラマも大ヒットさせた、ハリウッドが誇る天才映画監督。
ライラを愛し、ライラに人生を捧げ、ライラによって破滅する事になります。



三人を取り巻く、ハリウッドファイターたち

ロビー


テレサ・オドネルの友人。屋敷に居着いているゲイの“おばさん”。

エイラ
ライラを抱える大物エージェント。ゲイの老人。


サイ
ジェーンとシャーリーンを抱えるハリウッド一の辣腕エージェント。


エイプリル
女帝と言われる映画プロデューサー。『スター誕生』の仕掛人。

ポール
ライラのハリウッド進出をお膳立てした落ち目のエージェント
 

モニカ
コスメティックス業界に君臨する女王。『三人の旅』のスポンサー。


マイケル
盛りの過ぎたセクシーな俳優。食わせ者の中年プレーボーイ。


ローラ
ハリウッドのゴシップライター。この本のストーリーテラー。



ジェーンの心を支えた二人

メイ
『三人の旅』の衣装係。ジェーンの師となり友人ともなる元映画女優。


ブルースター
形成外科医。開発途上国の子供達への医療を手掛けている。




まだまだ、登場人物はいっぱいで、書き切れません。
オリヴィア・ゴールドスミスの凄いところは、
人物の個性の書き分けが、お見事なこと。

そして、その誰もが、
重要なキーパーソンとして、物語に緻密に絡んで来るところです。

通りすがりの端役かと思っていたような人々が、
あとで、ちゃーんと大事な一瞬に関わって来たりして、
もう、憎いほどウレシくなっちゃいます。


めくるめく、布石の嵐!
全ての駒が揃った時に広がるのは、
ゴシック建築のように巨大な、“アメリカ”というパノラマなのです。




物語は、いよいよ加速して行きます。

『スター誕生』は、様々な波紋を引き起こし、
ジェーンを不幸のどん底に突き落とす、悪魔の映画となってしまいます。
そして、ジェーンは殺してしまった自らの過去と、
真っ向から対峙せざるをえなくなるのです。


追い討ちをかけるように、
ジェーンとシャーリーンの秘密は暴かれ、大スキャンダルになります。
叩きのめされる二人。
勝ち誇るライラ。


舞台は、ついに、エミー賞の受賞会場へと移ります。
主演女優賞は、いったい誰の手に?


クライマックスは、
大どんでん返しと共に訪れるのです。
視聴率70%の中継を見守る、アメリカ中の人々の目の前で。
しかし、それはただの幕開けでしかありませんでした。
本当のクライマックスは、その後に待っていたのです。


全米を驚愕させた悲劇。
それは、ライラの秘密がもたらした悲劇でした。




 















いやー、いかんせんサスペンスなので、
ご披露出来る情報には限りがあって、キツキツですわ。
面白そう、って思ってもらえたのかしら???


実際は、ジェーンとシャーリーンの秘密は、のっけから読者に知らされます。
いかにして、それを克服し、守り抜いて行くか、
というストーリー運びで、ドキドキ感を煽るわけです。
が、やっぱり、この秘密は読んで初めて知る方が、
読書の醍醐味を満喫出来ると思うので、
書けましぇん、ここには。


サスペンスと書きましたが、
この物語は、何回読んでも泣いてしまいます。
今も、実は泣きながら書いてるの。。。(T T ぼうだの涙・・・


なんといっても、悪のスーパーマックスクィーン、ライラが、
かわいそうなんだよー!!
しどい。。。しどすぎるぅ〜(グス)。
もお、これは読んだ者にしか分からない悲しみなんです。


ジェーンだって。
かわいそうだー!

あたしはNY時代のあなたを想う。
すごくよく分かるヨ。
だから、自分のした事の本当の意味に気付いた時の気持ちが、
よけいに来るんだよー、ガツンと。


そいでね、シャーリーンとディーンの有りように、
また泣けちゃうんだ。
ホントにディーンは天使なの。
美しい庭を作って、犬達を遊ばせて、
そんな何でもない事を無心にしている姿に、
また涙ぼおだー!


初めてこの本を読んだ時は、
衝撃で眠れませんでした。

あまりにも、女である事が悲しくて。
“女優”の条件、というタイトルではあるけれど、
もしも“女”の条件、と置き換えたら、
もお、のおしたらいいのお、あたしぃ!
と、また涙ぼおだになってしまうのです。






しかし、これだけエゴな人ばっかり登場すると、

心のきれいな人が出て来るだけで、思いっきり揺さぶられてしまいます。
やっぱり、いい人はイイなー。


あたしも、ブルースター先生みたいな人に、守られたいー。
いざという時、サッと動ける人って、ホント男らしいなあ、と惚れ惚れしちゃう。


でも、あたしのお気に入りは、詐欺師のドウブ・サミュエルズです。
なんだか、あたし的には、
クリント・イーストウッドみたいなイメージなんだよなー、
歳取ってからのネ。
もしくは、『クロコダイル・ダンディ』の、
ポール・ホーガンかなぁ(間違ってもハルク・ホーガンではない)。
作者も好きなキャラだったようで、

こんないい男が誰ともロマンスないの? と思ってたら、
最後の最後にカウンターパンチ喰らっちゃいました。
思わず、え゛ーーーー!
と叫んじゃったよ、ちょいと異議アリのカップリングだわ、ぶつぶつ。


砂糖菓子のように、甘くて傷つきやすいシャーリーンは、
やっぱり、マリリン・モンローをイメージして書いてるようです。
あそこまで肉感的ではないけどね。


ジェーンのことは、作中でサムが、若い頃のヴィヴィアン・リーに似てる、
って、言ってました。
そんなに美女だったのだぁ〜。


ライラはねえ、強烈すぎて、
なかなかハマる女優さんがいないのねー。

赤毛と言うのは、どうやら西洋では、セクシーの代名詞らしいです。

戦前から一時代を築いたセックスシンボルに、
リタ・ヘイワースという女優さんがいて、
この人が赤毛だったそうです。
今見ても、モノクロ写真しかないから、
どのくらい真っ赤っかだったのか判別できないんだけどね。
B29の横っ腹には、リタの写真が一番多く貼られてたんだって。

名前と背景が似ているライザ・ミネリは、
あんまり美人とは思えないので、絶対ライラじゃない!
ライラは絶世の美女ですからネ。

(ごめんライザ・ミネリ)







これ、映画化してくれればいいのにナー。
オリヴィア・ゴールドスミスは、処女作の『第一夫人同盟』が、
確か『ファースト・ワイフ・クラブ』というタイトルで、
キャスリン・ターナーじゃなかったかナ、が主演の映画になってたと思うので、
たぶん版権はもう、どこかに買われてるんだと思うんだけど。


ただ、キャスティングがねぇ・・・。
無理だろうなー、ライラを演れる人がいないもんなあ。
あたしも、出来るものならライラが一番演りたい。

『三人の旅』みたく、 三人とも新人を抜擢する、というのはどーダ?!
もしそれで、ライラが体現出来る人が表れたら、
ホントにアカデミー賞獲れちゃう!
それぐらい、美貌と力量と魅力を要求されるキャラクターなのです。

読んでもらえば、この謎は解ける。。。






ぜひ、秋の夜長にこの『女優の条件』、
読んでみて下さい。


あなたは、ジェーンの選択を受け入れますか?


あたしは・・・、
分からないです、正直言ってどっちなのか。


過去をバサッと断ち切る勇気は、ない、たぶん。

というか、そこまで追い詰められた事が、
幸運なことに無かったってことなんだろうな。
かなり、シビアな思いもしてきたつもりだけど、
今でも相変わらず、同じ悩みに振り回されてもいるんだけれど、

そんなものは、どうってこともない事なんだな、きっと。


でも、ジェーンの気持ちはすごくよく分かる。

どうってこともない事なんだけど、
きっとこれからも、やっぱり、
あたし自身、日々同じところで逡巡し、
同じ何物かに、憧れ続けて行くだろうし。
過去を断ち切ったことで、
世界がいきなり、蜜の味になったのも確かだと思うし。

女と生まれた以上、
蜜の味を心ゆくまで味わえるような、何物かになれたら、

と思うのは、あたしだけじゃないと思うんだけど。


今いる自分を、自分が一番愛してあげなくちゃいけないんだよな、
というのは、
五回目にして初めて残った想いです。

そうね、今までで一番、
ジェーンに共感できてるかな、あらゆる意味で。




ご感想を頂けたら、ホントにうれしいです。
この本で、みなさんと語り合えたらいいなァ〜。











てなわけで、次回の“ R 's cup of tea ”は、

あたしがずーっと気になっている、実在の“三人の女たち”について、お話しましょうかネ。

事実は小説より奇なり、を地でいった女達の、運命のリンクのお話です。

・・・今度はもっと短く語りたい。

う。







それでは、チャオ!





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