〜山岸諒子編その3

江頭:去年の7月、山岸さん初プロデュース公演
   
  RoseGarden「かわいい幽霊」
    というのをやりましたが、台本はご自分で書かれたんですよね?

山岸:はい。エガちゃんには舞台監督をしていただいて。
江頭:台本を最初に僕が拝見したのが
    RoseGarden公演の2年前くらいですっけ?第1稿が。
    最終的には4稿まであって、結構変わりましたよね。
    噂では短期間で書き上げたっていう。
山岸:あのね、書き始めちゃうと早いの。
    初稿はね、2週間くらいで書いちゃって、
    その書き始める前の考える時間をすごく長くとったので、
    そういう意味で言ったら、構想3年、台本製作2週間みたいな。

江頭:僕は、最初に第1稿を拝見させてもらった時、
    女優が出てくる。
    アールデコの建物が出てくる。
    フランクシナトラが流れる。
    ・・・山岸さんぽいなーって。
山岸:大好きなものを、全部入れ込んだ本だったんで。

江頭:あの台本の、「アールデコの建物があり」っていうたった一行が、
    どれだけ僕を苦しめたことか。
    これはどうプラン組めばいいんだろう・・・って。
    美術プランを絵に書くまでが、相当かかりましたね。
    図書館行ったりとか、アールデコの建物を山岸さんと見に行ったりとか。
山岸:不眠不休で頑張っていただいて。ありがたかった〜。
江頭:あの時は、本当に皆さんに助けられましたよね。
    美術に煮詰まってるときに、昔、離風霊船の美術を手伝ってくれた
    今、テレビ朝日の美術部にいる玉置未和ちゃんに
    ちょうど連絡がついて、プランだけだったら出しますよって言ってくれて。
    すごいですよね。頼んだ3日後にはもうプラン図ができあがってきて、
    やっぱプロの仕事ってのはすごいなって。
山岸:しかも青い壁の家で。そんなことは思いもよらなかったから。
    フレンチな感じが台詞にも入ってたんで、パリっぽくてアールデコとなると
    壁はブルーグレーとかきれいですよっていわれて
    「え?青い壁?」なんて思ったけど、
    絵もらったら「うわぁこれはやりたいよね」って。
    でもね、本当に感動したのは、青木さん(離風霊船専属舞台監督)が
    ただの手かとして手伝いに来てくれたりして、
    「こんなセット、どうやって組むんだ?!」とか思ってたけど、
    あっという間にできちゃって、うちの人ってすごいなって思った。

江頭:タタキ(舞台大道具の製作作業)の初日、
    離風霊船の男優陣が全員集まって、作るもの全部作ってくれて。
    タタキを1週間とってたのに、3日で全部できちゃって。
山岸:青木さん自身もね、自分が舞監で入ってるわけじゃないのに
    「アールデコってのはさ、こういう感じだと思うんだよね。」
    とか資料持ってきてくれたり。
    よってたかってやってもらったのが、すんごい嬉しくて。
    「私、離風霊船にいっぱいお返ししたいっ!」ってそのとき思った。

江頭:そのRoseGardenについてたのは、制作が大井美和さんで、演出助手が澤田惠さんで
山岸:舞監がエガちゃんで、演出が伊東さんで。スタッフはうちの人にお願いし、
江頭:逆にキャストは、離風霊船以外の方を集めたと。

山岸:50年代とか60年代の、ハリウッドの黄金期の映画にあったような、
    シャレてて、明るくって、ちょっと切なくって、
    夢がいっぱいあってっていう世界をやってみたくて。
    お客さんには、映画みたいな話だったなぁって思ってもらえたみたい。
江頭:古きよき時代の映画の感じがすごくありましたね。
    個性的な役者さんをお集めになって。
    相手役だった原田裕介役の古泊さんは、
    芝居を見て、即効くどいたらしいじゃないですか。
山岸:そうそう。たまたま見に行った芝居で「この人いいな」って思って。
    若いんだけど、すごくおっさんくさくて、でもその若さの一生懸命さが、
    原田裕介という人のパーソナリティの一生懸命さに見えるだろうなって思って。
    大人の男っていうのを、すごくみせたいと思っていたのと、
    本人の素朴なキャラってののミスマッチが、あったかく見えていいだろうなぁって。
    まだ話もしたことのないうちから、台本書き上げていきなり送りつけて、
    「すいません。いきなりストーカーみたいで申し訳ないんですけど。
     初めまして、離風霊船の山岸と申しますが、私の芝居に出てください。
     ついては台本を送りましたので、読んでみてください。」
    とか、今から考えると、恐ろしいことしたなぁとか思うけど。
江頭:今でも仲いいですよね。僕もすごく仲良くしてもらってて。
    僕とね、芝居が似てるって言われて。
    本人が見ても「あ、似てる」って思ったんですけど。
山岸:不器用で、かたくって、声がよくて、でっかい。
江頭:RoseGardenの稽古では、「江頭と悪いところもすっごく似てる」って
    伊東さんに言われて、反省しながら稽古見てました、舞台監督なのに(笑)

  RoseGardenのホームページがあります。よろしければ是非ご覧下さい。
http://www.libresen.com/rosehp/rgtop.htm
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