
〜大橋泰彦編その3〜
津谷:では、大橋さんから、普段お客さんからは見えにくいスタッフの紹介を。
まず舞台監督の青木さんから。
大橋:青木睦夫くんはですね、大学を卒業して、
津谷:あ、青木さんは卒業されたんですね(笑)
大橋:青木はちゃんと卒業して、ちゃんっと就職して、ちゃんとサラリーマンになって、
もう劇団は旗揚げしてるんだけど、彼はお客として見に来てて。
津谷:ずっと一緒にやってたわけでは?
大橋:学生時代は手伝いで来てて、就職して一回離れて、
津谷:カタギになって、
大橋:ある時なぜか会社を辞めちゃってね(笑)
結局、うちに入って。最初役者でやってたんだよね。
津谷:昔の写真を見たんですけど「赤い鳥逃げた」も出てますよね?
大橋:出てるよ。ディレクターで。
青木は中途入団。中途って言っても初めの1年くらいだけどね。
津谷:役者としての青木さんは、演出家としての大橋さんから見てどうでした?
大橋:いや、面白かったよ。
あのルックスだからどんな役者よりもかっこいいわけ。立ち姿がかっこいいし。
で、役者辞めちゃったけど、もったいないなと思うよね。
津谷:じゃぁ舞監としての青木さんに求めるものは?
大橋:いやもう、むしろ俺が考えるよりも、もっともっと彼は先をいってるからね。
俺が考えるとしたら単純に仕掛け。彼が土台は作ってくれるから。
津谷:では次は照明の川俣さん。
大橋:川俣はね、どっちかって言うと、俺や伊東さんがこの世界に引きずりこんじゃったって感じかな。
学生時代に照明をやるようになって、それでなんかズルズルと
こっちの世界に入っちゃったって感じだね。
津谷:やはり役者としても参加してました?
大橋:役者もやってたよ。
津谷:役者としての川俣さんは?
大橋:面白かった。面白いっていうか、あの人体育会系だから、そっちの勢いがあった。
津谷:私が美術として色を考えるときに、
「舞台に上げると明るくなるから本来よりも暗めに作って」ということを言われて、
それをよその舞台でやった時に暗めに作ったら、照明も暗かったからすごく暗くなっちゃったんですよ。
で、そのときに、川俣さんはすごく役者を魅せようとする照明を考えてくれるって、
すごい実感したんですけど。
大橋:そうだよ。この前の「HAKKEN-DEN」の時も、フットライト並べたけど、あれは普通やらないからね。
照明のベースに垂木を切って足をつけて高くして、それを8発くらい並べたのかな、
アレはすごいなぁと。あれの効果ってのは絶大だったからね。
津谷:そして音響の中村さん。
大橋:最初は、専門学校で音習ってて、それの出たてって感じで頭が固くてね、
うちの芝居ってやっぱりホラ、セリフを消すくらいの音量を上げていくだろ。
それがどうしても彼女には理解できなくて、なかなかボリュームがあげられなかった。
でも1年くらいやるとやっぱりね、慣れてきて、それでやっと任されるようになった。頼もしい人です。
津谷:中村さんは途中からの参加?
大橋:7、8年になるんじゃないかな。
青木にしても川俣にしても中村にしても、僕の芝居を知ってるから、
口をはさむことがほとんどないくらい、ちゃんと僕のイメージを表現してもらってる。
津谷:そして最近ご一緒するようになった衣装の佐山さん。
大橋:本当に温和で、人当たりがよくて。でも仕事はすごく的確なことをやってて、
非常になんか・・・好きですね、僕は。
津谷:では制作の落合さんは。
大橋:落合さんも、中途入団なんだよね。
最初からはいなくて、1年くらいしたらフッと現れて、
制作やるという話になってそれからずっとだからね。
津谷:離風霊船の若手に対してこれからどうしてほしいというのはありますか?
大橋:若手って言ってもね、もう皆レギュラーみたいなもんだから、
もうちょっとお金を取ってる自覚をね、持ってほしい。
自分で2800円とか3000円とか払うことを考えたらさ、それなりのものを魅せろよってことだろ?
一応スタッフはそれなりのものを魅せようとしてるわけだから。
あとは役者だよ、役者が3000円なりのものを見せていかないと。
津谷:ちょっと胸が痛みつつ・・・。
津谷:お客さんに、これから離風霊船のお芝居を見に来てもらう上で、
こういうのを読んでおいてくださいとか、
こういうニュースを知ってるとわかりやすいですよとかありますか?
大橋:お客さんはむしろ何も考えずに。
こっちは隠すときは隠すし。下準備はいらなくて、
ただ、今度は何をやってくれるんだろうって期待で見にきてくれれば、
毎回いい意味で期待を裏切る芝居をやっていきたいなと。
津谷:いつも来てくださるお客様に一言。
大橋:これからもよろしくお願いします。
津谷:今日は大橋泰彦さんでございました。
では大橋さん、リレー形式で、次は大橋さんがどなたかにインタビューする形なので、
指名してください。
大橋:相川さんで。
津谷:では次回は相川さんにインタビューということで。
お疲れ様でございました。
