〜新垣友美編その1



瀬戸:第4回離風霊船リレーインタビュー。本日のゲストは新垣さんです。
新垣:どうも。
瀬戸:今回は、うちで蕎麦打ちの予定だったんですが、親の都合で、
    今日は恵比寿のガーデンプレイスにある“おとうと”というご飯屋さんで、
    お昼を食べながら、インタビューを始めたいと思います。
    早速、子供の頃のともちゃんは?
    長女?弟さんがいて。
新垣:そうね。
瀬戸:それで両親二人いて、4人家族?
新垣:両親もっといたらやでしょ(笑)
    子供の頃ね。私、あんまり女の子っぽいの嫌いだったんだよね。
    別に、そんないつも男っぽいわけじゃないけど、スカートとか履かなかった。
    でもね、それがね、歳とったら、そういうのも楽しくなって、
    多分大学入って変わったのかな。
瀬戸:子供の頃とかは、男の子と遊んでたりしてた?
新垣:いや、転校が多いから。誰かといつも、とかそういう感じではないけど、
    皆でわぁわぁやってる方が好きだった。
    転校生は、最初友達選べないからさ。警戒して窺って、
    こいつは気が合いそうってのを黙って探していく感じ。
    幼稚園でも転園したからね。素晴らしい幼稚園から、
    田舎の猿山みたいな、山しかありませんっていう幼稚園に移って泣きそうだった。

瀬戸:部活とか習い事は?
新垣:習い事は、エレクトーンを3歳から。
瀬戸:運動系とかは?
新垣:中学って部活とか入らなきゃいけないじゃん?全然何にも考えてなかったんだけど、
    友達に「運動系がいいよ」って流されて、バレー部に入っちゃって、大失敗。
    球拾いで終わったね。
    中2の前半戦でくたばって辞めて、そのあと合唱部入ってた。
    すごいでしょ、この転回が。

瀬戸:演劇を始めようとしたきっかけは?
新垣:別に始めようとして始めたわけじゃなくて、またこれも動機が不純なんだけど、
    高校入ってまた入るものに迷い、どうしようかなぁとか思ってたら
    友達が「私、演劇部に入る!」とか言ってて、私入るものないなぁと思ってたら、
    「裏方もあるし」とか言われて、じゃぁまぁとりあえず入る、
    って入ったのがいけなかったね。
瀬戸:じゃぁ子供の頃からなりたかったとかでは。
新垣:全く知らなかった、芝居なんて。だけど、高校入って、
    裏方じゃなくて役者が足りない状況に、多分なったんだと思うけど、
    それで、「やんない?」とか言われて、「えぇ?!」とか思って
    恐る恐る出たら、そのあと出っ放しみたいな。
瀬戸:楽しかった?
新垣:うん。高校ってさ演劇の大会とかあって。
    うちの高校は、高校演劇の言い方だろうけど「強かった」のよ。
    それで勝ち進んで行って、大きな大会まで出られたりして、ハマったというか。

瀬戸:好きな芝居のタイプは?
新垣:野田秀樹さんの、よくわからない世界の話とか、そういうの好き。
    でも高校の時は、そんなのとは全然違うのやってたけど。
    大学入ってからもサークルで芝居やってたけど、
    その時は自分たちが書いた、
    恥ずかしくて世の中に出せないような話とかやってた。
    そのあと大学の3年の終わりにオーディション受けたら、
    リブレ受かっちゃったから、
    卒論の準備をしつつ、夜は稽古して。
    ちょうど卒論を提出しなきゃいけない時期に公演があって、
    で、ゼミの先生に「すいません。先生、出しといてください」
    とか頼んじゃって、そうやって出した。
    リブレに元いらっした制作の月守さんに、
    「卒論書き終わんないと旅公演連れてかないわよ」
    とか言われちゃって。
瀬戸:皆言われてますね、それ。
新垣:だから、中目黒の喫茶店にパソコン持ち込んで打ってて。
瀬戸:どんな研究テーマ?
新垣:私は大学で国際文化を勉強してて、私とても音楽が好きなので、
    “アジアの音楽”で、沖縄から出発して、東南アジアとか南アジアとかの音楽を
    ひっくるめて出したら、大いなる感想文になってた(笑)

瀬戸:新垣さんが音や音楽に興味を持ち始めたのは何歳くらい?
新垣:3、4歳の頃からエレクトーンやってたから、何か目覚めたというよりは、
    いつも身の回りに音楽があった感じ。
    だから、突然「この曲に出会って僕はバンドを始めました」とか
    そんなんじゃない。
瀬戸:ジャンルは?どれが多いとか。
新垣:私、ジャンルとかこだわらないんだけど、
    普通カラオケで皆が歌うような曲は買わない。
    外国の曲も日本の曲もいっぱい聞くけど、
    レコード屋行くと、「この中に私がびっくりするくらい感動しちゃう曲が
    あるはずなのに、何で私は見つけられないんだろう」て思うから、
    とりあえず何でも聞いて、心ゆさぶられちゃったりすると、すぐ買っちゃう。
    だから失敗も多い。

瀬戸:リブレだと、大橋さんや伊東さんに
    「こういう感じの曲が欲しいんだけど、知らない?」とか
    言われるじゃないですか。
    そういうときにはもう頭の中に「あの曲」、とかあるんですか?
新垣:自分の知ってる範囲では浮かぶよ。けど、私そんなに詳しくないと思う。
    時間があるときには、自分の中でいくつかひっかかるヒントを、
    そこから広げていく。
    例えば自分が知ってる曲から、その同じ曲に参加してる人とか、
    そっからつながって、こんな曲もあるんだ、こんな曲もあるんだって
    どんどん広がっていく感じ。
    んでまた、いっぱい買っちゃうんだけどね。

瀬戸:“闇夜のフランケンシュタイン”の時でしたっけ?音楽を新垣さんがやってて、
    僕が補助に入って。その時に色々、新垣さんから音の選び方、教えてもらって。
新垣:そんなのないよ、何も。プロじゃないしさ、私は芝居やってるだけだからさ。
    よくね、「そんなに音楽好きなんだから、音楽やる人になればよかったのにぃ、」
    とか言われる時あるんだけど、それもそれで話が違って、
    芝居って、光もあって音もあって芝居をやってる人もいて、
    全部あるっていう気がするの。だから、そういう中で自分の好きな音楽を、
    違う状態で楽しめるのがたまらなく好きなの。
    音楽だけ聴くとか、音楽で踊る、それでもいいんだけど、
    さらにそこに芝居が加わるとさ、なんか違う楽しみ方があって。
    リブレの芝居って曲を利用するとこ、結構あるじゃない?音を煽ったりとかして、
    こんな使い方もあるのねって思ったりして。
    私は私で、家にいるときは別の音楽の楽しみ方するけど、
    芝居にかかる音楽は、また別の楽しみ方として捉える。
    私、音楽なくなったら多分生きていけない。
    マイケル・ジャクソンが「僕は世界中から子供がいなくなったら自殺する」とか
    言ってたけど、それに近い。

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