〜小林裕忠編その3

澤田:芝居に出会ってなかったら、
    自分はどういう
職業についてたと思いますか?
小林:その答えははっきりしてる。
    実家が学校経営やってるから、教員免許を取って、
    当然のように田舎に帰って兄貴と一緒に学校をやってる。
澤田:家業を継ぐってやつですか?
小林:そうそう。もちろん、そのために上京したんだから。
    でないと、東京なんて行かせてもらえなかった。
澤田:そういう公約で出てきたんですね。
小林:教員免許を取るために、東京に出してくれたわけだから、
    うちの家からすれば、演劇憎しよ。
    東京は魔物が棲むところだとか今でも思ってる。
    うちの子こんなにしやがって、みたいな(笑)

澤田:では、離風霊船に入ってから、
    
思い出のエピソードなどありますか?
小林:ゴジラのテント公演かな。
    単純に楽しいだけでなくて、実際辛かったんだけど。
    今思えば、楽しかったと言える。
    夢中になってやってた。自分も30そこそこで若かったし。
    もう一回テント公演をやることが目標なのではなくて、
    みんながドキドキするようなことをもう一回やってみたいね、この年になっても。
    それを体験させてあげたいし。
    夢とかそういうものって必要だと思うから。

澤田:今までにやった役の中で、いちばん好きな役はなんですか?
小林:隠れ区長(風の牛若丸@青山円形劇場)やった時は単純に楽しかったねぇ。
    自分と一体化して、それが自分なのか役なのか
    どっちなのかわかんないくらい一体感があった。
澤田:逆にやってみたい役は?
小林:やってみたい役はね・・・俺の知ってる人が「アレお前だったの?!!」って
    驚くような役をやってみたい。
    無機質な役とか冷たい役とか、感情がむしろないような、普段がそうじゃないから。
    松田優作の「ブラックレイン」みたいな。
    逆に言うと、普段っぽくやってって言われるのがいちばん苦手かも。
    だからナチュラルな芝居嫌いなんだよ、作らないと入っていけないんだよ。
       
 
         隠れ区長@風の牛若丸。確かにナチュラルとは程遠い・・・



澤田:では最後に、次の人のご指名をお願いします。
小林:俺は大矢を指名したいんだけど。
    大矢にね、質問したいこといっぱいあるんだよ。
澤田:わかりました。次回は大矢さんで。
    そういうことで。お疲れ様でした〜。


ミュージカル「SANADA」より
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