〜橋本直樹編その4

山岸:初舞台は?
橋本:せりふはないんだけど、”花椿(93年)”のオープニングとラストに、
   裸で出てくるサラリーマンが初舞台。
   銀ビラがうわぁっと降りてくるんだけど、前に飛んでくるから
   いっつも背中にささってた(笑)
   初めて台詞もらったのが”誕生するなら・・・(94年)”。
   印象はいちばん残ってるかもしれない、初めてもらった役だったし。
   裏方としてのちゃんとしたデビューは”大集合(93年)”の自動ドア。
山岸:橋本手動ドアなんだけど、自動ドアっぽく見せるように、
   自動ドア独特の、溜めがあってスーッとひくような。
   その辺をやけに研究してね。
橋本:うちのそばのコンビニで出たり入ったり出たり入ったりしてて、
   すごい変な人だったんだけど。
   音は、充電ドリルをミシンみたいに足で踏んで出してて、
   あれが裏方デビューでしたね。

山岸:自分がやった役の中では何がいちばん好き?
橋本:郵便局員とか好きでしたね、”悪人正気説(00年)”の。
   あと、りぶれかぶれ”おとといの話(96年)”の黒板くん。
   あとは”オリジナル(01年)”の富永、あれも役的には好きですね。
山岸:”オリジナル”は結構役作り苦労したよね。
橋本:いちばんできてなかったですからね、僕が。
   伊東さんに諒子さんに松戸さんでしょ?ひよるっちゅうねん(笑)
山岸:最初に設定されたキャラが遠くて遠くてね、
   すごくデキのいい高校生だったはずだよね。
   苦労して、全然違うものになったんだけど、
   最終的にはキャラ勝ちするものを出したかな。
   だいたい橋本くんの場合はキャラ勝ちするんだよね。
   特別すごく作ってるわけじゃないんだけどさ、
   こないだの”ニューパラダイスタウン(03年)”もそうだけどさ、
   「なんか変この人〜」っていうものになっちゃうの(笑)
   波平(”黄金の国2003”)みたいな、あぁいう役も、違和感全くないでしょ?
大矢:そうですね〜

山岸:あれ他の人がやったらさ、慣れるのに時間かかったと思うんだけど、
   最初からすんなりと皆受け入れられたからさ。
橋本:結構、自分のやってる役は好きですけどね。
山岸:でも、すごい緊張する人なんだよね。
橋本:緊張しぃですね。ものすごい緊張しぃです。
   でも波平は出オチで笑いが出たから、出て楽になったっていうか。
   自分で、ここで笑いとれるなとか思ったら、
   ある程度楽な気持ちで入っていけました。
   だからオープニングのカラオケのシーンはすごく緊張してましたね。

山岸:役者って、創っていくタイプの人と、素で勝負って人がいるけど、
   橋本くんは、どっちかっていうとナチュラル思考かなって感じがするんだけど。
   あんまし役に入れ込んで、違う、自分じゃない人に入っていくってタイプじゃなくて、
   自分なりの自分の面白さみたいなものを出してくるタイプっていうかさ。
   違う人になっていくって感覚はないの?
橋本:ありますよ。それはあるんですけど、思考してるのはオレだから、
   役はその人なんだけど頭の中はオレなんで。
   いちばん最初、”ザ・レンタル(95年)”の時に、高橋(克実)さんと組んでやった
   ボケキャラの進藤くんがベースになっちゃってるんでしょうね。
   味しめちゃったんでしょうね、笑いが取れたっていう。

山岸:今度どんな役がやってみたいとかあるの?
橋本:あぁ・・今パッと出ないですね。
   結構大橋さんが僕にふってくれる役が、あてがきとか言ってるけど、
   こういうの挑戦すれば?って言われてるような役が多いんで、
   毎回新しい発見はありますけどね。
   悪役に全然見えないのに悪役とかやらせてもらったし、
   高校生もやったし、気弱な人もやったし、おやじもやったし、
   ヤクザっぽい人もやらせてもらったし、結構色んな役ふられてるんで。
山岸:でも変遷はやっぱあって、昔は若いから、舎弟みたいな役が多かったけど、
   今だんだん脱皮しつつあって。舎弟作んないとね。

山岸:最後にこのインタビューを見ている方に、リブレの売りは何だと思う?
橋本:作家が2人いるから、同じ劇団なのに全然テイストの違う芝居が見られて、
   役者も違って見えるところですかね。
   そして最後やっぱドーンってかませる舞台かな。
   離風霊船でしかできない舞台仕掛けを売り文句にしてやってきたので、
   そろそろ また新しい度肝をうくような舞台を作りたいですね。


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